東京上野公園にある
国立科学博物館(略して科博)の特別展
(7月〜8月は福岡市博物館で開催)
動物大好きな私には必見の企画展(笑)
科博の大哺乳類展は1、2、3のシリーズもので
今回の企画展のキーワードは
「わける」(分類)と「つなげる」(系統)
哺乳類をより深く理解するために基本となるのが、生物の特徴から見分け名前を付ける「分類」と、どのような順序で種が誕生してきたのかを探る「系統」という考え方です。
姿が似ている生物同士は近い関係にあると思われていましたが、DNA解析をはじめとする研究の発展にともない、その予測を大きく裏切る研究結果が次々と明らかになってきました。
大哺乳類展3オフィシャルサイトより mammals3.exhibit.jp/exhibition/
会場に入ると
まず迎えてくれたのは
シロナガスクジラの心臓の実物大レプリカ
人の身長ほどの大きさ!
地球最大の哺乳類だけあって
心臓もでかい
生物の授業で、これを見せてくれれば
インパクトがあって、覚えやすいのになぁって
中高生の親はちらっと思う
その横には、クジラ、ゾウ、ネズミの
心臓の鼓動に合わせて、ライトが光る展示物
チカチカしているネズミと
どーー(中略)ーーーっくん、と
脈打つクジラの鼓動の差が
小学生にもわかりやすい
小学生でもわかるような
簡単な言葉で
「哺乳類とは何か?」について
学問的に細かい内容を
わかりやすく説明してくれている
国立科学博物館所蔵の
貴重な標本
(左上はアルマジロ、右上はマングース、下はカモノハシ)
小学生と科学者の共同研究により
ニホンオオカミと特定された剥製
↓(5月後半から、特定後に初公開)
さらに骨格標本
(左上はジャイアントパンダ、右上はヒト科たち
真ん中は奇蹄目、左がモウコノウマ、真ん中が多分サイ、右がバク
左下は食肉目、奥がトラ、ハクビシン、マングース、ユキヒョウ)
大きさは違っても
ほとんどの哺乳類は
頚椎(けいつい)は7個
背骨があって
胸骨が内臓を守るように囲み
基本構造が同じなのが
本当に神秘的
進化は偶然の産物という人もいるけれど
これほど偶然が重なることはあるだろうか
何かの意思を感じるしかないと改めて感じる
「種」を説明するものとして
レオポンの標本が展示されている
(左上がオスのヒョウ、右上がメスのライオン
その上にいるのがクロヒョウ
下がレオポンの剥製)
レオポンって聞いたことはあるけど
剥製を見たのは初めて
別の種(ヒョウとライオン)の子供
レオポンは生まれたけど
一代限りで
次の世代に子孫を残せなかった
つまり、何らかの要因で
突然変異は起こっても
時が経てば淘汰され
元の「種」だけが生き延びるように
「種」が混じらないように
生き物の多様性が残るように
あらかじめプログラミングされているということを
レオポンを通して証明したということか・・
哺乳類たちをわけて
つなげることにより
共通性がある一方で
驚くほどの多様性が保たれていて
そして
それぞれが個性的で美しい
哺乳類だけ見ても
これが単なる偶然の産物とは到底思えず
創造した存在、神様の意図を感じる
多様な哺乳類たちが
万物たちが
その身をもって
叫んでいる(=証している)のは
「われらは、たまたま生じた物ではない!
われらを創造した創造主、神様が存在している!」
ということだろう
「あなたがたに言うが、もしこの人たちが黙れば、石が叫ぶであろう」
ルカによる福音書19章40節(口語訳聖書)
「見た目は似ているけれど本質は違う」
=似た姿で分類が異なるフクロモモンガと日本モモンガ
「見た目は似ていないけど本質は同じ」
=姿は似ていないけど同じ分類になるクジラとカバ
つまり「見た目に騙されるな!」ということ
個人的に目から鱗だったのは
後者の鯨偶蹄(げいぐうてい)目
属しているのは
クジラ
カバ
ニホンシカ
キリン
ブタ
ラクダ
ウマ
見た目も住んでいる環境も全く違うが
共通点は距骨(きょこつ)の特徴だとか
クジラ、キリン、カバが
同じ「目」だと言われてもなぁ・・・と思うが
最先端の分類学ではそうなのだ
この辺からは豆知識
食肉目でも
ジャイアントパンダは「クマ科」
レッサーパンダは「レッサーパンダ科」で
「科」がちがう
日本の昔物語で、最大のライバルの
タヌキとキツネは同じ「イヌ科」
ライバルじゃなくて、仲間だったわけだ(笑)
たぬきはアジア固有なので
欧米人にとっては、珍奇な犬だとか(笑)
ヒグマとジャイアントパンダは
同じ「クマ科」だけど
歯が全く違うとか
同じ環境に住むから
同じような流線型の体になったけど
イルカは哺乳類
サメは魚類
魚竜(化石)は爬虫類
で、全く別物!
500を超える標本(動物の剥製や骨)たちが圧巻
哺乳類だけでも
これほど多種多様な生き物たちが暮らす
地球は、にぎやかな星で
命があふれかえる、奇跡の星なんだなぁ
展示は所々ちょっとユーモラスで
研究者たちの遊び心が垣間見えた
(左上のぎょっとした骨の形、頭上にはコウモリの骨(右上)
(人間の骨格はガイドさん?)
哺乳類について
自分の過去の知識や経験をもとに
自分勝手に解釈して
理解していたつもりで
ごちゃごちゃになっていたのが
「わける」ことと「つなげる」ことを通して
論理的に整理され
理解が進み、わかった気になってきた
知っているから学ぶ必要がないという
思い込みを捨てて
脳をアップデートすることが大事だと思った
(数人の天才たちの気づきが、現在の理論につながっている)
分けることによって
整理され、理解ができ、分かるようになる
人間は自分の古い知識と経験によって
わかった気になっていることが多い
自分自身についてさえ
わかったつもりでいるだけで
自分がどこから来て
どこに向かっていき
何のために生き
死んだらどうなるのか
そんな基本的なこともわからないまま
毎日忙しく生きている
聖書は
人間の取り扱い説明書
と言われているベストセラー
自分には必要ない、と決めつけないで
謙虚に学ぶことにより
分けて、整理され、理解でき
自分の考え、既成概念を捨てて
脳をアップデートし
人間についてわかり
神様についてわかり
人生についてわかり
自分の生きる意味についてわかり
正しく分かるから
正しく行なうようになる
ちなみに、
大哺乳類展は、
開催前から行きたいと思っていたけれど
引っ越しや仕事やもろもろで忙しく
このまま行けないか、、、と思っていた
終了1ヶ月ほど前に
たまたま新宿の金券ショップで安いチケットを見つけ
終了1週間前を切った頃に
「科博」友だち(笑)の女性牧師さんを誘って
一緒に見に行った
彼女にチケットを渡したら
「へぇ、3月16日からやってたんだね」
観点がさすがな女性牧師さん
「おぉ、たしかに」
チケットを買って持っていたけど
言われて初めて気が付く私だった(笑)