大学生になったチタちゃんとの母娘ふたり旅
今回は、6月初旬にパンダがいるアドベンチャーワールド@和歌山県 に行ってきた
日本にいるパンダとは?何頭いる?
日本にいるパンダも含め、世界にいる全てのパンダの所有権は中国にあり、中国以外の国で生まれた子パンダの所有権も中国にある
どこで生まれようが、パンダたちは中国との協定により「貸与」されているので、返還期限が来れば(延長されなければ)中国に返還することは決まっている
(いわゆる「パンダ外交」といった政治的な面もある)
日本のパンダの繁殖技術はレベルが高い
東京の上野動物園でも、パンダの繁殖に何度も成功しているし
和歌山県の白浜町にあるアドベンチャーワールドは「中国成都にあるジャイアントパンダ繁育研究基地との協力で17頭のパンダの出産に成功しており、中国を除けば世界最多の繁殖実績」だそうだ
現時点で、日本にいるパンダは6頭
全て日本生まれ、日本育ちのパンダたち
名前 | 年齢・性別 | 居住地 | 生まれた国 |
良浜(らうひん) | 24歳メス(母) | アドベンチャーワールド | 日本 |
結浜(ゆいひん) | 8歳メス(娘) | アドベンチャーワールド | 日本 |
彩浜(さいひん) | 6歳 メス(娘) | アドベンチャーワールド | 日本 |
楓浜(ふうひん) | 4歳 メス(娘) | アドベンチャーワールド | 日本 |
シャオシャオ | 2歳オス(双子) | 上野動物園 | 日本 |
レイレイ | 2歳オス(双子) | 上野動物園 | 日本 |
和歌山アドベンチャーワールドにいる4頭のメスは、母パンダと娘パンダ3頭で、父パンダやその他の兄弟姉妹は、すでに中国に返還された
上野動物園にいる2頭のオスは、双子パンダで、両親も兄弟たちも、すでに中国に返還された
2025年6月28日に、アドベンチャーワールドにいる4頭が中国に返還され
(前日に歓送セレモニーがあるが、申し込みが必要で、既に満席)
2026年2月には、東京の上野動物園にいる双子パンダも返還期限となる
つまり、来年には「ゼロパンダ=日本に1頭もパンダがいない」という現実が目前にせまっているわけだ
白浜のパンダファミリーとは

いま和歌山にいるのは、中国に戻るまで1ヶ月を切った4頭の母娘パンダ
すでに中国に帰るための検疫期間に入り、屋外での観覧は5月末に終了
6月27日までガラス越しでの観覧が可能
6月28日に飛行機で中国成都に向かう予定
白浜のパンダたちを観覧したときの様子
アドベンチャーワールドでパンダを見れるのは2箇所
「ブリーティングセンター」:入口からは遠く、サファリカーに乗る場所の近く。室内なので、ガラス越しにも見やすく、写真もたくさん撮れる。待ち行列が何十分〜何時間になるのは、こちら
「パンダラブ」:入口に近く、パンダがガラスの外から見える(屋外なので、特に晴天の日は、ガラスが反射して見づらい)
私たちは、入園したらまずは「ブリーティングセンター」に向かった(時折小走り)
「ブリーティングセンター」のパンダを見るためには最長4時間の待ち時間、とネットで見ていたので
どれだけパンダを見ることができるだろう、、、と思っていたが、私たちが行った時は、列の長さはタイミング次第で、45分〜90分並べば、パンダを見ることができた
列の最後尾に「60分待ち」とか「90分待ち」の札を持ったスタッフがおり、ほぼ待ち時間の表示の時間までにパンダの前まで進む
スタッフに確認したら、開園後から15時30分までに行列に並べば観覧場所に入れそうだ(閉園時間は17時)
待ち行列の長さは、木曜日は、イルカショーなどがある時間や、夕方は比較的すいていて、45分程度、大体60分くらいで見れたと思う
金曜日はショーがある時でも60分超、すぐに90分待ちにもなっていて、木曜日よりも明らかに人が増えていた
もし行けるなら早めの平日の方が良さそう(返還日が近づくと、待ち時間は長くなると思う)
もちろん、朝いちに入園して並べば、待ち時間は短いだろうが、すでに開園時間の前に、入口ゲートの外に並んでいる人たちが多いので、全く待たないで見ることはできないだろう
ちなみに、待ち行列は屋外なので、暑い日は熱中症対策は必須
大人が複数いるからか、行列の横にある空間にいるナマケモノの赤ちゃんを見たり、休憩所で休んでいるおばあちゃんがいたり、ちょっと横の遊ぶスペースで遊んでいる子たちも多かった
さて、時間も限られているし、ガラス越しの展示だから、パンダをちゃんと見れるだろうか、と行く前は思っていたけれど、思っていたよりもちゃんと見ることができて、満足した
パンダたちはアドベンチャーワールドの飼育環境は居心地が良いらしく、気ままに過ごしていて、見ている方としてもストレスがない
展示方法も工夫されていて、ゆっくり観覧&写真も撮ることができた

パンダのガラスのすぐ前は観覧スペース
1列後ろが待機スペースとなり待機スペースを通って、少し遠くから通路越し&ガラス越しのパンダたちを見守る
その後、観覧スペースに入ると、パンダの姿をガラス越しに、近くで見ることができる
ちょうど良いタイミングで「写真を撮り終わった方から、後方の方に場所をお譲りください」とスタッフが声をかけるので、割と平和に場所を譲り合いながらの観覧となった
パンダが寝ていたり、後ろを向いているのは、生き物だから仕方がない
行った時は、他の動物たちも見たかったので1日2回見たけど、どちらかのパンダは起きて、活発に動いていたので、満足できた(片方のパンダは寝ていたけど、それもまたカワイイ)
特急「パンダくろしお」とラッピングバス
娘チタちゃんと一緒にアドベンチャーワールドに行ったのは、6月最初の木曜日と金曜日(チタちゃんがネットで2日券を購入)
新大阪で1泊し
木曜日の朝、新大阪始発の「パンダくろしお」に乗って、白浜駅に向かった
京都ー新大阪和歌山の新宮をつなぐJR西日本の「特急くろしお」
全席指定で、車窓から海が見え、サイクルトレイン(自転車と一緒に乗れる電車)などもあり、鉄道ファンじゃなくても楽しそうな特急
「パンダくろしお」は、新大阪発で、アドベンチャーワールドとコラボした特別な特急
電車好きの息子トラ君の勧めで、JRのみどりの窓口で聞いたら、電車大好きっぽい駅員さんが調べて、チケットを予約してくれたので、行きも帰りも「パンダくろしお」に乗ることになった

白浜駅に着くと、白浜駅はアドベンチャーワールド行きのバス待ちの長蛇の列
臨時便も出たのか、待っているうちに乗れるラッピングバスがやってきて、アドベンチャーワールドに向かうことができた(アドベンチャーワールドのロッカーにスーツケースを預けた)
翌朝の金曜日は、ホテルから徒歩圏にあるバス停を通る市営バス=ラッピングバスに乗った
開園時間(10時)より50分ほど前に着く予定だったが、ほどなくバスは満員になり、臨時バス(それもラッピングバス)が出たほどの混み具合で、40分前くらいにアドベンチャーワールドに到着
すでに開園待ちの人たちで溢れ、その日は開園時間より30分前に入場門のゲートが開いたけれど、結局入園できたのは、10時ちょっと前だった
他の動物もお勧め
アドベンチャーワールドでおすすめなのはパンダだけではない
場所柄か、動物たちによりストレスがかからない環境のようで、自然の中でゆったりと生きている動物たちを見て、見ている方もストレスを感じないのが、気に入っている
パンダ以外にも、繁殖に力を入れており
私たちが行ったときには、アシカの赤ちゃんが生まれ
アムールトラの双子がサファリで公開された日(写真の上から2番目のトラ)
ナマケモノの赤ちゃんの寝顔を間近で見れた

白浜にパンダを見にいった理由
東京在住の私たち、チタちゃんと私が、白浜のパンダを見に行ったのは、これで4−5回目
小学校低学年のチタちゃんが、子供文庫で、白浜のパンダの繁殖について読んだのが、うちのパンダブームの始まり
低学年の夏休みの自由研究でパンダや絶滅危惧種について取り上げ、親子三世代で白浜までパンダを見に行ったりもしたし
中学受験が終わった後に、母と子供たち3人で行って、年パスを買い、ゴールデンウィークも白浜に遊びに行ったりもした
家にはパンダグッズやパンダウェア(Tシャツや帽子など)が多くあり、チタちゃんはアドベンチャーワールドのInstagramが好きで今もよく見ている

今年の5月、スマホを見ていたチタちゃんが
「来月、アドベンチャーワールドのパンダたちが全て中国に戻されちゃうんだって。6月に会いに行かなくっちゃ!」
私「ふーん、行けたらいいね」
「私は行かないといけないの!」
私「あ、そうなんだ…」
チタちゃん、妙に意思が強い
「ママも行くよね」
私「う、うん」
結局、旅行好きの私が旅行代理店の役割(ホテルを探し、交通手段を調べ、条件とコストを算出し、提案)、決定権はお客様のチタちゃん(笑)
とはいえ、コスト&安全重視で、体力の消耗を減らしたい私、交通機関やホテルは私の希望通りになった(笑)
チタちゃんの大学の帰りに、JRの駅近くのカフェで会って、パンを食べながら、2時間くらい相談し、3泊4日の旅の旅程が決まった
チタちゃんは大学から直行で東京駅から新幹線で新大阪に行って一泊し
始発「パンダくろしお」で新大阪から白浜へ
白浜での移動は徒歩か、市営バス(ラッピングバス)
2日間、アドベンチャーワールドを堪能して、最終日は白浜でゆっくりした後
夕方の特急「パンダくろしお」で新大阪まで、新幹線で東京まで帰ってきた
パンダがいないアドベンチャーワールドに、また行くかどうかわからないから、動物たちを見ながら、サファリカーに乗りながら、「これが最後かも」と思いながら、丁寧に、楽しんだ
そして、、、、
大学生の娘との旅行の相談の時間
一緒に旅行する時間
写真を撮ったり
ご飯を食べたり、砂浜で遊んだり
1つ1つが母にとっては貴重な時間だった
たまには意見がぶつかりながら、文句も言い合いながら、交代で行列に並んだりして、助け合いながら・・・
「ここでこうやって娘と過ごすのは、最後かもしれないな」と思いながら過ごす
そんな一瞬一瞬が大事に思える旅行、大切な思い出ができた、母娘ふたり旅だった
