先月、チタちゃんが6年間通った中高一貫校を卒業した
穏やかな校風らしく、派手な演出やサプライズもなく、静かで控えめな、あの学校らしい卒業式だった
ミッション系らしく讃美歌と共に式が進行し、牧師さんの聖書の話があり、一人一人の名前が呼ばれて、堂々とした態度と顔つきで卒業証書を受け取っていた
中高6年間、または高校3年間、一度も学校を休んだり、遅刻早退をしなかった皆勤賞の子たちの表彰式もあった(出席停止や公休を除く)
中学1年の2月にコロナ渦が始まり、コロナ以外でも体調を崩したり、多感な思春期の中で精神的にもつらいこともあっただろうに、無遅刻無欠席で通い続けた子たち、支えた保護者の方々に心からの拍手を送った

在校生が送る言葉、卒業生の答辞の内容にじーーーんとしたり
卒業生一同が歌う歌を聴きながら、もう女子だけの歌声(@女子校)を聴くこともなくなるんだな…
チタちゃんが制服を着てこの学校に通うことがないんだな…と思うと
がんばってきた娘を誇らしく思うと共に、娘の一つの時代が過ぎたことを実感した
この中高6年間の間に、チタちゃんは大きく成長し、得難いたくさんの経験をし、勉強だけではなく、さまざまな力をつけた
小学生の時は、学校の先生も含め、大人と話すことが苦手だったチタちゃんが、高校では先生や学校長から一目置かれ、信頼されるようになった
小学校では割と目立たない子だったけど、高校では部活で約50人を率いる部長になり、後輩たちから慕われたらしい
部活以外でも、プロジェクトを進め、チームをまとめて全国大会に出場したり、体育祭の応援団で全校生徒の前で踊ったり、学会で発表したり、学校から代表生徒として海外に派遣されたり…
親が見ていても、何が起きているのかわからないくらい、忙しい高校生活を経て、全く別人のように成長したチタちゃんだった
地味な学校だったが、チタちゃんにとって良い環境だったんだろう

さて、私は、卒業式に自分が着る服について悩んでいた(笑)
年齢相当のふっくらした体格になり、卒業式にぱつぱつの服で行くのは恥ずかしいので(中高生の親あるある)
持っているスーツが着れるように運動をしたけど、卒業式までに服に体を合わせることができず、仕方なく、服を体に合わせることにした(笑)
チタちゃんの大学入学式用のスーツを探して、洋服の青山、アオキ、コナカなどに行き
「ちなみに、高校の卒業式と大学の入学式は、母親はどんな服装がいいでしょうか」
と聞くと、どのお店の店員さんも同じことを言った
「幼稚園の卒園式や小学校の入学式のように、いかにも、という服装をしている親御さんは少ないようです。パンツでもスカートでも、親はなんでも大丈夫ですが、主役はお子様なので、卒業式は控えめな黒か紺色が多いです。」
結局、使い回しができそうな紺のスーツを購入、サイズに余裕があるから、トラ君の高校の入学式、卒業式まで着れそうだ(笑)
卒業式は、平日ながら父親たちの参加率は高く、濃い色のスーツ上下を着ていた
母親たちは、着物の方が数名おり
ほとんどの方が黒か紺色で、自分の雰囲気に合うようなスーツで、パンツも半数ではないが、それなりにいた(白の上着の方も数名いたかも)
幼稚園の卒園式のような「いかにも卒業式のママ!」という服装や派手なブランドものに身を包んでいる母親は少数派だったようだ(もちろん、学校の校風によると思う)

そういえば、チタちゃんが中学生のとき、部活の卒業生を送る会で、真面目だった高3の先輩たちが卒業した途端に茶髪に変わっていたのに驚き「私も染めるんだ!」と言っていた
卒業式が終わったチタちゃん、SNSで色々研究して、自分が美容院を探してきて
毛先をブリーチして初ヘアカラーの茶髪グラデーション、お姉さんっぽいワンピースを着て、部活の卒業生を送る会に出かけていった

部活の同期たちも、校則から解放されたことを象徴するように、初ヘアカラーだったけど
「今年は地味みたい。明るい茶髪の子もいたけど、割と暗めのブラウンが多かった。入学式もあるしね」と、帰ってきたチタちゃんが教えてくれた
進路(大学)の雰囲気によって、髪の色がちがうようだ

子供たちは確実に大きくなって、自分の進路を決め、自分のスタイルも、自分の意思で1つ1つ決めることで、親から離れて自分の人生を歩んでいく
さらに大人っぽくなったチタちゃんを見て、大人への一歩を踏み出していく、娘の姿に、誇らしく、少し寂しく、そして心から嬉しく思った
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