私は、自分史上、２回だけ
署名活動をやったことがある
１回目は、大学生のとき
環境保護系のインカレサークル（超おだやか系）にいたから、
環境問題の署名活動をした記憶がある
（記憶によると、署名の内容もおだやかだったような）
２回目は、今年、
不当な裁判に対する嘆願書の署名活動をした
私が通っている教会、
キリスト教福音宣教会の創設者
鄭明析（チョンミョンソク）牧師が
裁判のために長期間拘束されており
その裁判が日本の感覚で考えても
とうてい正当な裁判とはいえない
不当な裁判が続いていることについて
世界中で嘆願書の署名を募ろうという動きがあり
私も署名活動に参加した
不当な裁判とは何かといえば・・・
鄭明析牧師は、コロナ前に
韓国の生まれ故郷
「月明洞（ウォルミョンドン）」に戻り
月明洞やその周辺の土地を開発、
つまり土木作業をされていた
木を切ったり
岩を持ってきたり
土を掘ったり
道を作ったり・・・
コロナ禍中には
工事関係者と住人など
限られた人数しかいなかったが
コロナの前後、
韓国内や海外から
老若男女、多くの人々が訪問していた
海外等から来ていた女性信者が
鄭明析牧師から性的被害を受けたと訴えて
牧師が裁判のために拘束されたのが
2022年10月初旬
当初は通常の裁判だったようだが
2023年3月のNetflixの放映などにより
世論が、鄭明析牧師は有罪へと振れると
裁判の流れも、
世論の流れに影響されて
有効な証拠がない中にもかかわらず
被告人は有罪という前提で
裁判が進んでおり
被告人である鄭明析牧師にとって
かなり不当な裁判となっているのだ
これが、
日本にいる私では理解できないのだが
裁判というのは、世論がどうであれ
裁判中に出てきた証拠などにより
有罪か無罪か
最終的に決定されるものではないのだろうか・・・
「検察庁 よくわかる裁判員制度Q＆A」によると
（漫画なので、とっても読みやすい）
裁判官ではなく、
一般人から選ばれる裁判員について
次のような内容があった。
Q28 裁判員は、その事件に関するニュースや新聞を見ても良いのですか？
Ａ28 いつもどおり，見てもかまいません。
検察庁 よくわかる裁判員制度QA（https://www.kensatsu.go.jp/kakuchou/miyazaki/page1000019.html）
帰宅された後は，テレビを見たり新聞を読んでいただいて構いません。
しかし，裁判員として判断していただく際は，あくまで法廷で示された証拠だけに基づいて判断していただくことになります。
素人である”裁判員”がそうなら
いわんやプロである”裁判官”や”裁判長”をや
（まして裁判官や裁判長においてはなおさら）
である
法廷で示された証拠だけで判断、ということは
やはり、裁判は世論に左右されるものではないはずだ
小学生の息子の教科書によると
「被告人の保護（中略）、疑わしきは罰せず（確実な証拠がなければ罰せられない）」
と書いてある
被告人が冤罪（無罪）の場合もあるため
裁判に、確実な証拠は必須の条件なはずだが
鄭明析牧師の裁判は、
確実な証拠は不足した状態と言われている
小学6年生の息子に
鄭明析牧師の裁判の流れを話してみたが
確実な証拠がないのに有罪という流れが
子供ながらに理解できないようだ
なお、裁判などの詳細については、
こちらのブログ↓がわかりやすいので
ぜひご一読いただきたい
CGM NAVI（メンバーRIOさんの個人ブログ）
さて、数十年ぶりの署名運動
どきどきしながら、
ある日は、教会メンバーと一緒に
また別の日は、一人で
街行く人たち（日本人も、外国の方も）
声をかけてみたところ・・・・
嘆願書の内容について書いた文章を
きちんと読んだ上で
署名してくれる方が思っていたよりも多かった
たまたまかもしれないが、
日本人は比較的、無関心な方が多く
外国の方の人権に関する意識が
高いことを感じた
外国の方で署名してくれた方は
「この状況はあり得ない」とつぶやいたり
「fight！」と応援してくれたり
署名活動をしていることを
ポジティブにとらえてくれていた人も結構いた
そして、人によるが
中高年より、若者の方が意識が高く
より社会的弱者（有色人種など）の方が
より意識が高いように感じた
その国の裁判は、時によって
その国に対する国際的な評価も
左右することがある
少なからず、対外的な目も集まっている中で
鄭明析牧師に対して
裁判の原則に基づいた
公正な裁判が行われることを
心から願っている
