(CGMサッカー大会(1)」は、こちら)
サッカーをしながら、たくさん考えたのは鄭明析(チョンミョンソク)牧師(以下、先生)のこと
私が摂理に来た33年前、私たちが韓国に訪問した時も、先生が日本に来られた時も、先生はよくサッカーをされていた
その頃、先生は50歳前後
大学生や社会人になりたての男性たちと一緒にサッカーやバレーボールをし、他のメンバーたちが交代で試合に出るのに、先生だけはフル出場して、何試合も連続で、何種類のスポーツをやっていた
若い自分達が見ても、先生はすごいなって思っていたけれど、自分が先生と同じ年齢になってみてわかったのは、先生はすごいんじゃなくて、異常だということだ(笑)
その精神力に加えて、運動能力がありえないほど高かったことがわかった
50代になると、凹凸もないところで転んで怪我をすることもあるし、捻挫や怪我、骨折は若い時みたいに治らない
(指のすり傷も治るのに時間がかかるし、11月に転んで痛めた手首は4ヶ月たってようやくサポーターなしでいられる始末(汗))
走って、胸がドキドキしたり、息が切れると「血管が大丈夫か?」と不安になったりもする(老いとは恐ろしく、悲しいものだ…)
この年齢になると、走っても、地面から足が離れず、重い走り方になってしまうが、先生は、10代20代の若者に混ざっても違和感なく、軽やかに飛ぶように走り回っていた
ボールを蹴る力もとても力強く、ゴールにボールが突き刺さっていくたびに、私たちは大喜びして、大騒ぎをしたっけ♪
この年齢になると、すぐ足をひねったり、怪我をしたり、関節(膝、手首、腰など)を痛めやすくなったから、特に新しいスポーツをするのは正直怖いけど…
先生は、初めてやるスポーツにも果敢にチャレンジして、サッカー、バレーボール、テニス、卓球、バスケットボール、水泳、スキーなどなど、多くのスポーツをされていた
日本に来られた時も、全教会の対抗バレーボール試合、サッカー試合などなど、何時間も、昼から夜まで何試合も連続で出続けて、終わった後に自力で歩けなくなるほど、倒れてしまうほど、限界までやり続けておられた
特にサッカーは、敵との接触が多く、わざとでなくても、ぶつかったり、足が引っかかったり、後ろから押されたりすることも多いスポーツ
50代が10代20代の若者と一緒にサッカーをするのは、かなり危険だ
50代になり、長いサッカーの試合中、若者と一緒に同じスピードで走り回ることができるのはアスリートか、鍛え続けた数少ない強者だけだということが、自分の体を通してわかった
先生は宗教指導者だから、座って長時間祈り、御言葉を伝え、人々と話し、また月明洞では夜を徹して岩や松などの造形作業をし、自分の体を鍛えることをメインにしている方ではないのに…
30年前に、大学生たちと対等に、汗だくになってボールを蹴り、走り回っていた50代の先生は一体何者だったのだろう
そして、コロナ前、74歳の先生がサッカーをされる姿を何度か見たけれど、さすがに足取りは重く、以前のように走ることはできなかったけれど
ボールを蹴る足は変わらず力強く、サッカーゴールに向かって蹴る角度も絶妙だった
そして、一度始めたら、先生はずっとサッカーコートの中で試合をするし、練習でもゴールに何十回もボールを蹴り入れ、ただ立って見ているだけの私たちが疲れてしまうほど、何時間も外で運動をされた

今回、私がサッカーをしてみて、いろいろわかったことがあった
例えば、先生は、パス練習のとき、ほとんど動かずにボールをキャッチする
あまり動かないから、パスを出す若者が先生が動かないでもいいように、正確にパスを出しているのかと思っていた
自分がサッカーをやってみた後、先生のサッカーの映像をよく見たら
先生はパスが出た時に、すぐに動いて場所を調整していて、ボールが飛んでくる時にはボールが落ちてくる場所に移動するから、ボールを受け取る瞬間はあまり動かないことがわかった
また、若者がパスした強いボールを先生が足元であっさり止めるから、ボールを受け取ることはそこまで難しくないと思っていた
自分がサッカーをやると弱いボールでさえ跳ね返ってしまうのを経験した後に、先生サッカー映像を見たところ、
先生の足が、ボールが足につく直前にスッと後ろに動いて、強いボールを受け取っていたことがわかった
飛んできたボールがまるで先生の足にすいつくように見えるのは、先生がそれだけ鍛錬したからだった
先生が日本に来られた時、まだサッカーが流行っていない日本で、メンバーたちにサッカーを教えてくださったとき
ボールに触る寸前に足をスッと後ろに引いてキャッチすることを教えていた1994年の映像を見て、「これかーー」と思った(笑)
また、サッカーボールが足にあたる衝撃はとても大きく、骨がもろかったり、関節が弱かったりしたら、骨折や怪我をしやすいが
先生は試合中、若者が蹴る強いボールをたやすく止めて、ゴールに向かって何十回も蹴っていた
骨が欠けたり、足を痛めたりされないんだろうか…
それ以外にも、自分には到底できないことをやっているのが先生だと、改めて実感した
先生のサッカーを「接待サッカー」だと悪口を言う人がいると聞いたことがあるけれど、同世代の自分がサッカーをやったから、知る前よりもっと声を大にして「それは違う」と言いたい
正直、わざと足を引っ掛けるような動きをするのは、年齢的にも危険だからやめてほしいし、70代後半の先生が10代のように何時間も続けてボールを追いかけて走り回ることはしないとしても
70代の先生が出すパスは強くて正確だったし、いろんな方向に飛んでくるパスを正確に受けていたし、ゴールキックは正確で、本気で止めようとしてもボールがすり抜けたと身近な人から聞いた
先生のサッカーを初めて見てから30年以上経った今になって、サッカーをする先生の姿が思っていた以上に普通ではないことを知って、とても驚いた
自分が体験してみないとわからないことがあるし、知っていると思っていてもわかっていなかったことがあるんだなぁ
先生について、神様について、聖書について、この歴史について、自分についても、知らないことがたくさんあることに気づかせてくれたサッカー大会だった
