風の強いある日のこと。
気になって庭や家の前の道路を見たら、
我が家の庭の木々の葉っぱ、
近所の家から飛んできた様々な枯れ葉が
道路のあちらこちらに散らばっていました。
思ったより広範囲にわたっており、
綺麗にするには大分時間がかかりそうでした…。
「きりがない…」
そんな時、ふと思い出したことがありました。
月明洞で掃除をしていらっしゃった鄭明析(チョン・ミョンソク)牧師の姿です。
(月明洞とは自然聖殿のことです)
月明洞でお会いしたこの日(2019年の8月のある日)は、
牧師が小学校高学年の子供達に
御言葉を伝えてくださる日でした。
牧師から御言葉を聞くことになっていた長女のばななを会場に送った後、
次女のめろんを連れて滝の方に行ってみました。
滝のところには、
作業をしている牧師がいらっしゃいました。
子供達に御言葉を伝えに行かれるため
スーツを着ていらっしゃいましたが、
スーツ姿のまま、滝の水に浮かんでいる落ち葉を網ですくって
掃除をしていらっしゃいました。
しばらくの間、ゆっくり丁寧にすくいあげていました。
落ち葉拾いをされていたかと思うと、
くるっと後ろを振り向いて、
大きな岩の影に置いてある踏み台のようなものを見て
それを移動されていました。
もっといい位置に移動されているようでした。
しばらく作業されたあと、
子供達に御言葉を伝えに行かれました。
神様を喜ばせようと、
神様がいらっしゃる場所、歩まれる場所を大切に思い、
汚れているところがあればそのままにせずすぐに綺麗になさり、
環境をもっとよくしようと実践される牧師の姿を見ました。
純粋に神様を愛される牧師の姿に感動しました。
また、今から二十年以上前の月明洞での朝のこと。
日本の人たちで月明洞の運動場に行くと
すでに牧師がいらっしゃっていて
石を拾われていました。
運動場に到着した私たちも牧師と一緒に
運動場の石拾いや整備を始めました。
海外から多くの人が来て、
一緒にサッカーやバレーボールなどをして過ごすため、
牧師は、皆が怪我をしないようにと拾われているのでした。
命を大切に思い、
怪我のないようにと細やかに顧みる牧師の姿、
また、目には見えないけれど、
運動場を歩まれる神様を思いながら、
運動場を綺麗にして神様を迎えようとされる牧師の真心、
純粋な心とその行いに本当に感動しました。
家の前の道路に散らばった落ち葉を見ながら、
そんないきさつを思い出していました。
風が吹く中、
広範囲に散らばった落ち葉を一人で掃除するのは気が遠くなりそうでした…。
でも、チョンミョンソク牧師の掃除される姿を思い浮かべながら
私も牧師のようにやろうと掃除を始めました。
すると、しばらくして近所の方が外に出てこられて
掃除を手伝ってくださいました。
気が遠くなりそうなほどあちこちに散らばってしまった落ち葉は
そんなに時間がかからず綺麗になくなりました。
神様が近所の人を送って、広範囲に散らばった落ち葉の
掃除を全部できるように助けてくださったのでした…。