運動会の練習で風邪をひいた小学校１年のトラ君、
体育が３時間もあって、
運動会の練習に出ないとわかんなくなると
がんばって小学校に行った。
昼過ぎに雨がどっと降って、
「あ、トラ君、傘持って行っていなかった」
私は学校へ傘を持って行った。
校門の外で待つこと１０分ほど、
トラ君は、
その日の朝、
姉のチタちゃんが持って行ったはずの
折りたたみ傘を開きながら、校門から現れた。
「あれ、その傘どうしたの？」
トラ君「チタちゃんが、休み時間に傘を持ってきてくれたよ」
「あれ、チタちゃん、ほかに傘持ってたのかな？」
トラ君「学校に別の傘があったよって言ってた」
チタちゃんの教室に傘を届けようかと思いつつ、
授業中だったのもあり、そのままにして、
首を傾けつつ、トラ君と一緒に帰りました
しばらくして、
６時間目が終わって下校してきたチタちゃん、
「トラ君に傘を貸してあげたの？」
チタちゃん「うん、雨降ってたから走って帰ってきた」
「あれ、ほかに置き傘あったって、トラ君が言ってたけど」
チタちゃん「そんなこと、言ってないよー」
風邪をひきつつも学校にいったトラ君のために、
チタちゃんは休み時間に自分の傘を届けに来て、
自分は雨の中を走って帰ってきたってわけだ。
チタちゃんのやさしさにびっくりした。
雨がたくさん降っているのを見て、
５時間目が終わって帰る風邪ひきの弟のことを思い、
休み時間に傘を貸しに１年の教室まで降りてくる
言ってしまえば、小さくて、簡単なことだけど、
私が小さい時にできたかな・・・
「ほかの人（ママ）がなんとかするよ」とか
「トラ君が走って帰ればいいや」とか
いろいろ考えずに、
シンプルに行動したチタちゃんがエライと思った。
「チタちゃん、やさしいね」と褒めると
チタちゃんは、へへへっと笑った。
ちなみに姉の愛で雨にぬれずにすんだトラ君、
体育を３時間もやって疲れたため、
そのあと微熱が出て、翌日もお熱が下がらず、
学校をお休みしましたとさ(^_^;)
