聖書にも登場するバッタ大量発生
衝撃的だったのは「バッタの大量発生」
2020年に北アフリカで大発生し、コロナ渦にアフリカからアジアの広い地域が蝗害(こうがい)で悩まされたニュースは、まだ記憶に新しい
(↓写真の砂のように見えるものはすべてサバクトビバッタ!!)

(参考 2020年Yahooニュースより / TBSNewsより )
後で娘にその話をしてみたら、「こっち(日本)はコロナで大変だったけれど、アフリカはバッタまで押し寄せて大変だって思ったのを覚えているよ」とのこと
展示に「旧約聖書にも記述のある歴史的な害虫」と記載があった…
モーセが出エジプトの際、イスラエル民族をエジプトから出させまいとする王(パロ、ファラオ)に対し、神様がエジプト全土に下したのが「十の災い」
- 血の災い:ナイル川の水がすべて血に変わる
- 蛙の災い:無数のカエルが地を埋め尽くす
- ぶよの災い:人や家畜にぶよが襲いかかる
- アブの災い:激しいアブの群れが家々を荒廃させる
- 家畜の疫病:エジプトの家畜がことごとく死ぬ
- 腫物の災い:人や家畜の体に膿の出る腫物ができる
- 雹(ひょう)の災い:激しい雹と火が草木を打ち砕く
- いなごの災い:大群が押し寄せ、すべての緑を食い尽くす
- 暗闇の災い:三日三晩、深い暗闇が全土を覆う
- 初子の死:人から家畜に至るまで、すべての長子が命を落とす
この「第8のいなごの災い」がサバクトビバッタで、聖書にはその時の凄まじい「蝗害(こうがい)」が記録されている。
出エジプト記 10章14〜15、18〜19節
「いなごはエジプト全国にのぞみ、エジプトの全領土にとどまり、その数がはなはだ多く、このようないなごは前にもなく、また後にもないであろう。 いなごは地の全面をおおったので、地は暗くなった。そして地のすべての青物と、雹の打ち残した木の実を、ことごとく食べたので、エジプト全国にわたって、木にも畑の青物にも、緑の物とては何も残らなかった。 そこで、パロは、急いでモーセとアロンを召して言った、「わたしは、あなたがたの神、主に対し、また、あなたがたに対して罪を犯しました。」
「そこで彼はパロのところから出て、主に祈願したので、 主は、はなはだ強い西風に変らせ、いなごを吹き上げて、これを紅海に追いやられたので、エジプト全土には一つのいなごも残らなかった。」(口語訳聖書より)
災いをもたらしたバッタの生態は、非常に興味深く、かつ恐ろしいものだった
通常時は「孤独相」と呼ばれ、おとなしい単独の個体として存在する
しかし、気象条件など様々な環境が整うと、姿、色、そして生態までも変わった「群生相」へと変異し、大群を成し、周囲の穀物をすべて食べ尽くしていく

標本のバッタ(「孤独相」と「群生相」で大きさや色も異なる)を見つめながら、ゾクゾクするような恐怖を覚えた
その後、私たちのすぐ身近にいる蚊やダニの展示、やつらが数多くの恐ろしい病気を媒介している事実を、改めて突きつけられた

驚くことに、彼らの生息地は「極地を除く全世界」だという
「なんてこった、極地以外全世界にいるなんて、安全地帯はないんだ…」
背筋が凍った、トノサマバッタの警告
ほぼすべての展示が終わり、ようやく緊張から解放されて最後の展示物にたどり着いた
展示ケースの中で生きたトノサマバッタが動いているのが目に入り、何気なく近寄って読んだトノサマバッタの説明に背筋が凍った

私たちがよく目にするトノサマバッタは、おとなしい個体
しかし、過去に日本でも、「孤独相」から「群生相」に変異したバッタの大発生(蝗害)が起き、モーセの出エジプトのように大きな被害をもたらしたことが何度かあるというのだ
つまり、条件さえ整えば、この日本でもいつでも恐ろしい大発生が起こり、甚大な被害を受ける可能性があるということ
展示の説明「身近な恐ろしい可能性」とは、言い得て妙だと思った…
気晴らしのつもりが終始ゾクゾクしっぱなしで、首や肩ががちがちに凝ってしまった(笑)
ぐったり疲れたけど、総じて非常に興味深く、深い学びと悟りがある時間だった…
(シリーズ 危険生物)
トノサマバッタの警告(1)〜身近な動物の危険な実態











