つれづれ

過去の日記より


今朝の地下鉄の中で、本当に天を仰げば、すなわちすべてにおいて天国を思えば平安なんだなあと思った。

そんな流れで、すべてに感謝しようと思って地下鉄で考えていた。
このふわふわのマフラーを製作者に感動を与えて作ってくださって感謝だし、それをふわふわして気持ちいいと感じる感覚を下さって感謝だーと思っていたとき、美意識について感動があった。
天国のものはもっと美しく素敵なんだろうな、と思った。
しかし美意識は磨かれていくものだ。
その目標地点はどこなんだろう、と考えたとき、そうか天国か、と思った。
私たちは結局本当に天国で生きるためにすべてが創造されている。
自然と生きていれば天国に意識が向かっていくように創造されているのだ。
天国で生きるのに合うように、その水準になるように地上で美意識も磨くし、良心や道徳性とかを含んだ人格も磨く。
そういう形も目標地点も見えないのに、なんとなくの共通感覚、意識としてみなが集約していく先は結局、実は天国なんだなと。
みな無意識に天国を仰いでいる。
だからヒトとして生きる中で選ばれていない人はいないという御言葉が納得された。
私たちは天国の市民権を持っていると話を聞いたことがある。
私たちはもともと天国から来たもので、天国に市民権があり、天国に帰るべき存在なんだと。
聖書にも「これらの人はみな、信仰をいだいて死んだ。まだ約束のものは受けていなかったが、はるかにそれを望み見て喜び、そして、地上では旅人であり寄留者であることを、自ら言いあらわした。」(へブル11:13)
また「愛する者たちよ。あなたがたに勧める。あなたがたは、この世の旅人であり寄留者であるから、たましいに戦いをいどむ肉の欲を避けなさい。」(ペテロⅠ2:11)
と、私たちはこの世の市民ではないことが書かれている。
肉的には永住するが、霊的には一時的にここにとどまっている旅人に過ぎない。
だから天国の例えを考えた。
天国はある王様が息子の新婦候補たちをそれぞれひそかに選んでおくようなものだなと。
選んでおいて将来の王妃としてふさわしい資質を備えさせるため育てるために別な国に送る。
彼女らはそのことを知らないで、そこが自分の国なのだ、生きる場所、次元と思って生きていく。
そのうち知らないから勝手に恋愛し、結婚までしてしまう。
時になって王の使いが新婦候補を呼びに行くが、あるものは信じないし、ここに自分の生活があるからいけないと言う。
また今の自分の生活に勝るものはないとまで信じていたりする。
「私はいま幸せです。
その国にいったところで私はその国の言葉も知らないし、文化も知りません。
このままここにいたほうが幸せです。」
しかし、実際の暮らしは王の暮らしと比べれば奴隷のようで、無知ゆえにそこにとどまってしまう。
しかし、そうなのかと知って、信じて、使いの言うとおりするものは国に戻る。
信じるものに使いは言う。
「あなたはその国の言葉も文化も忘れてしまっているかもしれませんが、私がこれから教育しますので、私に従ってください。大丈夫です。
もともとそのためにあなたはここに送られて教育されてきたのです。
知らないうちに教育されてきたのです。
だからいまから教える方法をきちんと行えば十分間に合い、ふさわしく備えて国に戻り、王の息子の新婦となることができるでしょう。」
これが先生が伝えてくださっている御言葉なんだな、と。
そのうち、新婦候補が送られた国に戦争が起ころうとする。
王はもともと選んで、愛したものたちだから、心を痛めて何とか救おうとする。
心情を揉んで使いを送り、
「あなたがここで勝手に生きて、新婦候補にもかかわらず他の男を愛して、一度は結婚までしたことも許す。
心から認めるなら私も許してあげることができる。
そのままそこにいては危険だ。
許してあげるから、早く国に帰りなさい。」
と罪を許して受け入れようと慈悲を施すが、奴隷のように暮らすものには目の前のことしか見えず、自分の国に災難が襲おうとしていることなど悟ることも考えることもできない。
だからいう
「何度言ったら分かるんですか。
私はいま幸せなんです。
なんでこれが罪なんですか。
なんで悔い改めないといけないんですか。
だいたい私はその人の顔も知らないし、その国が本当にあるかも信じられません。
そちら勝手に決めたことでしょう。
選ばれてたなんて知りません。
私は自分で自分の人生を生きていきます。
それで十分満足しているんです。
そこにいくことが私の幸せだなんて何でわかるんですか。
私はいま幸せだからこれでいいんです。もうほっといてください。」
ああ、無知の恐ろしさ。書きながらめまいがしてきました。あまりにそのような暴言を神様に吐き、そのようにして心を痛めさせてきた今までの罪を私から悔い改めねばならないと思う。

 


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まりも
人生にさ迷っていた大学院時代に北の大地で摂理に出会い、散り散りだった日々がまりものように丸くまとまり始める。その後、仕事で首都圏へ。湖に帰りたいと泣きながら激務によりいっそう練達され、大分美しい球状に近づいてきた。近年、暑さに弱いのに日本有数の暑さを誇る地に嫁入り。負けじと光合成に励み、子まりもを増殖。3度の流産にもめげずに第二子、第三子を出産。現在は阿寒湖のように懐広い夫と共に三人の男子まりも、まーちゃん、ひーくん、あーたんの育児に奮闘中。