ある時、めろん(小4)がボソッとつぶやきました。
「ばなな(中1)とお部屋を交換したいなあ」
二人の部屋の間には壁がなく
互いの部屋を簡単に行き来できるんです。
そして、互いの部屋の様子がいつでも見える状態でした。
ばななが部屋で過ごす様子を見ながら、
ある時からお部屋の交換をしたいなあと思うようになっためろん。
ばななのお部屋には太陽の光が部屋全体に射し込んでいて、
とても明るくて温かい感じがよかったようです。
それに比べて自分の部屋には、光は入ってくるものの、
ばななの部屋ほどには明るくなく、それが気に入らなかった様子。
めろんはばななに、お部屋を交換してほしいと話しますが、
返ってきた返事は「嫌だ!」
断られても簡単にはあきらめないめろん。
交渉を繰り返すも、ばななは変わらず拒否し続けました。
ある日の夕方、私が用事から帰ってくると、
二階でガタゴト音がしていました。
何事かと思って行ってみると、
めろんが自分の荷物や机をばななの部屋に移動させている
ところでした。
いつのまに交渉成立したのか!?と思い、
ばななに事のいきさつを聞いてみました。
私「いいの?!」
ばなな「本当は嫌だったんだけど、何度もお願いされて、
無視してほっといたら、めろんが荷物を動かしはじめた。
もう勝手にしてって思って…。
でも、そのうち、
お部屋交換した方がいいって感動があったの。
それで荷物移動させるままにしておいた、、」
あとでめろんにも聞いてみたところ、
何度お願いしてもばななが無視して何も言わないので
「(動かしていいのかな、、、やっちゃえーー!)」と思って、
動き出したようです(笑)
ばななは、元々の自分の部屋を、
使い勝手がよくないと感じることが
いくつかありながらも気に入っていました。
そんな中、突然、めろんに部屋を交換してくれと言われたので、
気分が悪くて仕方がなかったのです。
しばらくの間、拒否し、
部屋を交換するつもりは全くありませんでした。
そんなばななをよそに、お部屋交換を始めてしまっためろん。
でも、実際に自分の荷物や机をめろんの部屋に移動させて
配置してみたときに、元々の自分の部屋で使い勝手がよくない
と感じていたいくつかのことが解決できたことに気づいたそう。
こんな形で神様が自分の問題を解決して下さるなんて思ってもみなかったんですよね。
私も、本人の口から聞くまでは全くわかりませんでした。
「部屋の交換したくなかったけど、
神様が問題を解決するために、
お部屋の交換をするようにしてくださったってわかった。
ばなながあんまりにも嫌がるから、
めろんを通して交換できるようにしてくださったねー感謝~~☆」
と教えてくれました。
嫌だ!と頑なになっているばななの心に、
神様が、お部屋を交換したほうがいいかもと思うようにさせてくださり、
部屋の交換をすることで
ばななの問題を解決してくださいました。
そして、めろんの願いも叶えてくださいました。
神様の働きかけというのは本当に不思議です。
生活の中で、いつ、だれを通して、どんな形で助けてくださるのか、、
本当にわかりません。
私がばななの立場だったら、おそらく、
ばななと同じく「嫌だ!」って拒否していたと思います(笑)
「すべての事について、感謝しなさい。
これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである」テサロニケ人への第一の手紙5章18節
何かにぶつかっても、「神様、感謝します。」
…神様がよく分かって、「神様だから、御心があってしてくださるだろう」と、
いつもそのように考えて生活しなければなりません。
そうしたら万事栄えて、…頭が痛いことがなくなります
<キリスト教福音宣教会 鄭明析(チョン・ミョンソク)牧師の説教>
それともう一つ気づいたことがありました。
もし、私が、部屋の交換をする前の二人がやりとりするその場いたら、
お部屋交換しようとしているめろんのことを
止めていたかもしれないと思いました。
「ばななが嫌がってるからな~…やめたほうがいいかもね~」
などと言って、口出ししていたかもしれません。。
そうしたら、交換をやめることになり、
ひそかに神様が、ばななの問題をめろんを通して解決しようとしてくださっているのも知らずに止めてしまうところでした…。
神様は、私が口出しするであろうことをご存知で、
私が家にいないときに部屋を交換させ、
結局二人にとっていいようにしてくださいました。
全てご存知で導いてくださる神様に感謝します。
この出来事を通して、
よほどのことがない限り、口出しはしないようにしよう、、
とつくづく思ったのでした。
