ある日、遠方に住む母からメールが届きました。
父が転倒し怪我をしたため入院治療すると…。
事の経緯を詳しく聞きました。
高齢の父が朝早くに目が覚めて
トイレに行こうとしましたが、
布団に足をひっかけて転倒してしまいました。
この時、背中と腰を打ってしまったのです。
転んでから咳が出始めました。
息が漏れたような咳だったと。
看護師だった母は、父の身体の具合を都度確認しながら、
こまやかに父の様子をうかがっていました。
この時母は、過去病院で看護師として働き
沢山の患者さんと接してきた経験から、
肋骨が折れて肺に刺さり、空気が漏れているのではないかと
感じたそうです。
しかし、この日は休日のため病院は休診。
翌日父を病院に連れていくことにしました。
翌日午前に病院に行き診察・検査をしてもらったところ、
母が直感した通りに、肋骨が折れ肺に刺さり、
肺から漏れた空気が胸腔に溜まっている状態だったことが分かりました。
胸腔とは、胸郭(胸骨、肋骨、胸椎で囲まれた部分)と
横隔膜に囲まれた空間のことですが、
父の胸腔に溜まっていた肺から漏れた空気の量は、600cc。
(なお、胸腔に1000㏄を超える空気量が溜まると肺が縮み、呼吸困難や
ショック状態になることがあるそうです。)
父は即入院となり、胸腔に溜まった空気を抜く処置をして頂きました。
「病院に来るのがもっと遅ければ危なかった」
と医師から言われました。
高齢のため、治るのにも時間がかかるはずですが、
退院後、安静を保ち、重いものは持たずに過ごすようにしていたら、
新しい骨が一か月ほどで出てきたそうです。
今は、骨折する前と同じように生活が出来ています。
神様は、医学・看護の知識と経験がある母を通して、
父の身体がどういう状況にあるのか察知させてくださいました。
転倒して背中を打った際、
肋骨が折れ肺に穴が開いたのではないかと察知させてくださり、
重症化する前に病院で検査し、
早く入院治療してもらえるように働きかけてくださいました。
おそらく、看護や医学の知識や経験がなければ、
転倒して背中を打ったことと咳が関係あるとは考えつかず、
「風邪をひいたのではないか」と考えてしまったのではないかと思います。
そうしたら、もう数日様子を見てみようといって、
すぐに病院にかかることもせずに過ごしてしまい、
重症化していたのではないかと…。
考えただけでもぞっとします。
転倒したその日は休日で休診だったため、
一日遅れでも病院に行くようにさせてくださり、
その間、重症化しないように守ってくださった神様。
知っている人、分かる人、その時々、ふさわしい人を通して
助けてくださる神様の働きかけにより、父の命が守られました。
『主はあなたの足の動かされるのをゆるされない。
あなたを守る者はまどろむことがない。
見よ、イスラエルを守る者はまどろむこともなく、眠ることもない。』旧約聖書 詩篇121:3~4
神様は「あなたの命を守る私神様も居眠りもせず、
炎のような目であなたたちの命を守ってはじめて、
あなたたちを悪とさまざまな死から救う。
そうしてこそあなたの命を完全に保全できる」とおっしゃいました。キリスト教福音宣教会 チョン・ミョンソク牧師の説教より
父の状態をこまやかに気にかけ動いてくれた母、
診察、検査、治療をしてくださった病院の看護師や医師の方々に、
そして、彼らを通して助けてくださった神様に、
心から感謝します。
そして、父の命を救うために働きかけてくださったように、
今、この瞬間も、私とすべての人々に、
目には見えないけれど、居眠りもせず、炎のような目で見守り
働きかけ、命を生かしてくださる神様の愛に心から感謝します。











